ゆがみ

自宅の固定電話がコールされた。
受話器を取ると、聞き慣れない女性の声「あ・・・・Мっちゃん? 」


「あら、Sちゃん?」
??

電話を掛けて来た方は、こちらの確認が出来たようだが
掛けて来た方が何方かを、私が理解するまでタイムラグあり。

その方とウチは遠い親戚にあたり、私が子供の頃までよく行き来していた。
ここ数十年は年賀状だけで、お声を伺うだけでは何方かわからなかった。

その沈んだ声から、ご主人が亡くなられたことを伝えられた。
ご高齢でいらしたご主人を献身的に護ってこられた奥様のお気持ちが、ひしひしと伝わってくる。
亡くなられたのは数か月前という。
このご時世もあるが、近親者のみの葬儀は故人の遺志と。

私のほうからいろいろお伺いすることに遠慮があり、奥様のお話しを聞く一方である。
何かしらお力になるコトバをと思いつつも
お悔みのコトバというものは、なかなか言えないものだ。
そして、慣れないを通り越し、間違ったコトバの選択をしてしまう。
一瞬、奥様のコトバが途切れた。
きっと気に障ったと思われる。
申し訳なく思っても、言い直しは出来ない。


その日の夜、自分の失敗の方を悔やみながら、『お悔み状』を書いた。
何度も書き直し、便箋の紙がなくなりそうになる。
(書き直しは出来るが、言い直しは出来ない)
つい力んで指がこわばる。
字の歪みは、心の歪み。


今朝、頭痛が酷く、鎮痛剤を服用する。
風邪の症状もあり、栄養ドリンクも飲む。
勤め人の弁当を作らなければならないが、手が、足が止まる。
もう弁当だけでイッパイなので
朝メシは、パンでカンベンして貰う。














この記事へのコメント

TOMATO
2022年06月10日 16:10
こんにちは

お悔みの言葉は本当にむずかしい……
特に職場の同僚が、忌引き明けに出勤してこられたときに、なんと言ったらいいのか、もにょもにょそれらしいことを言ってお茶を濁してしまいます。とってつけたみたいになってしまうんです。こういう時の、自分の気持ちのこもらない言葉遣いに、がっくりしてしまいます。

追伸 前回に引き続き末尾の絵文字、これもいいわあ^^
カラス
2022年06月10日 18:44
TOMATOさん ありがとうございます。

冠婚葬祭で使うコトバ、特にお悔みに関することは、慣れることは無くても、しっかりその意味、使用方法を理解しなければなりません。
しかし、曖昧にしていたり、無言で頭を下げる等々で過ごしてきたこれまでを猛反省。「ご愁傷様です」の言葉も、ヨソヨソしく感じても、ハッキリ言わなければならない年になりました。
親戚関係ですと、時に礼を尽くさなければなりません。そういうところに人間性が丸見えになるので、かなり緊張します。
今回は、緊張し過ぎでしたが、言い訳はできません。
日頃の心構えって必要でございます。

今回の絵文字、おもしろく貼ってみました。
ずっと動いているので、楽しいです。
2022年06月11日 10:52
うわぁ〜、それは共感するし、同情します。こんな時にどう言ってあげたら良いのだろうって考えた挙句になんであんな言葉を言っちゃったんだろうってことを言ってしまいます。みんなそうだったんだって思うとちょっとホッとするところもあります。
 やっぱり定型文を使うのが無難なんでしょうかねぇ。正解というのもないでしょうし。
カラス
2022年06月11日 14:47
KURIさん ありがとうございます。

共感していただけますか。ここで「アリガタイ」や「ウレシイ」などというのも不適切ですが、こんな感じで、つい言ってしまうのです。
マナー本にある言葉を、自分の気持ちに添わせて言うことが自然に出来ればよいのでしょう。でも、舞台の上から観客の方を向いてセリフをいう下手な役者のようになることもある。
お悔みの言葉は、難しいですね。