子すずめ

我が家の庭に来るスズメたち。
毎年この時期は、子スズメの姿を見かける。
高い所にある巣から落ちて死ぬ子スズメは珍しくない。
巣立ったばかりで車にひかれるスズメもいる。
昨年は、2羽の子スズメが猛禽類に襲われるのを見てしまった。


今年の子スズメは1羽。
例年の子スズメたちより体が小さく、羽の色が薄い。
私はその子スズメを「チーちゃん」と呼んでいる。(小さいから)
チーちゃんは隣家の巣から飛んで来るようだが、とても幼く見える。
甘えて催促するような鳴き声と違う、切実で悲鳴のような声で鳴き続けている。
観察していると、大人のスズメたちは、チーちゃんが餌を催促しても皆逃げる。

いつもなら献身的に餌をあげる親の姿があるが、それらしいスズメが見当たらない。
親スズメを特定できない理由は定かではない。
チーちゃんは「いっぴきぼっち」と見える。

そう思うと、つい、おせっかいをしたくなる。
この2週間ほど、餌(残り飯)の回数を朝晩2回から、3回に増やした。
雛鳥は、親の嘴から餌を受けて成長し、巣立ち後は、自分で餌を捕るよう仕向けられる。
チーちゃんは、ほかのスズメたちに冷たくされても、嘴めがけてダッシュするのを止めない。
ほかのスズメに足蹴りされて😞するチーちゃんを見掛けた時には、少しかわいそうだった。
それでも、ひどく排除するスズメはないようなので、同じ一族だろうと推測する。

なんとも歯がゆい光景を毎日見ていたら
ウチの庭に来るようになって2週間を過ぎた頃
餌場に落ちていたゴハン1粒2粒を、チーちゃんが拾い食いしているのを見た。
こうして少しずつ自分で餌を見つけて食べる方を覚えていくのだろうと思って見たが、ほかにスズメがいると、追いかけて餌をねだることは続いていた。

チーちゃんは、いつも「ポツンと1羽」だった。20220723_175059.jpg

それから数日後
チーちゃんが、大人のスズメから餌をもらっているのを見た。
そのスズメは、私が近くにいるのを気にする様子もなく、落ち着いている 
ように見えた。
以前からいたスズメかどうかわからないが、チーちゃんを気にかけてくれている様子だ。
これからのチーちゃんを、カレに託そうと思う。
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【大人のスズメにゴハンをもらうチーちゃん】
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この記事へのコメント

2022年07月28日 15:17
みんな一生懸命生きていますねー。
文章を読ませてもらって、擬人化して感情移入しちゃいました。(^_^)
頑張れチーちゃん!
カラス
2022年07月29日 10:02
KURIさん ありがとうございます。

私は、擬人化の世界の中で生きていると言ってよいほど、どこか少し外れたところで戯れています。

チーちゃんは、今朝もカレに朝ごはんをもらっていたようです。
カレがいる時だけのようなので、もう少し体が大きくなったら、自然に改善されると思うます。
TOMATO
2022年07月29日 20:10
こんばんは。

ペットを飼うのは荷が重いですが、野生の生き物が自力で生活するのをちょっと手助けしたり、観察したりというのができるのは、うらやましいです。ちょうどいい距離、というのでしょうか。
警戒心が多いと聞いたことのあるスズメ。ベランダにたまにくるすずめは、カーテンが揺れただけで、さあッと逃げていってしまいます。カラスさんのところのように、安心してもらえる関係を作るのには、餌だけでなく、根気と愛が必要なのでしょうね。
カラス
2022年07月29日 21:47
TOMATOさん ありがとうございます。

そうですね。いきものを飼うのは大変なことです。
私は鳥類ばかりでしたが、飼ったというより、殺してしまったという思いの方が多いです。
隣家のスズメたちは、私=「ごはん」と見ているだけで、慣れているわけではありません。
いつもは、台所から網戸越しにしか写真を撮ることができませんが、下の
2枚は、たまたまゴミ収集日で私が外にいたタイミングでした。それでも、3m以上離れていて、少しでも動くと、大人のスズメは逃げます。
チーちゃんは、ゴハンしか見ていないので、逃げが遅いのです。

でも、それくらいが、キモチ楽です。